フランクフルト学派が革命のために破壊すべきとするもの

昭和5年、非合法で発足した日本教育労働者組合はマルクス・レーニン主義を綱領に掲げました。
しかし、昭和8年に関係教員が大量検挙され挫折します。そのため地下に潜るようになります。

これが一気に表に出てきたのはGHQのおかげでした。
昭和20年10月10日、府中刑務所に収監されていた徳田球一や志賀義雄ら16名を解放します。

この役割を荷ったのが日本国憲法に関わったハーバート・ノーマンであり、共産主義者です。

彼はこのときほど楽しかったことは自分の生涯でなかったと無邪気にはしゃいでいます。

GHQには知識人向けマルクス主義と言われるフランクフルト学派が多く潜入していたのです。

父と同じトロント大学ビクトリア・カレッジに入学、この頃より社会主義への傾倒を始める。
マルクス主義の憲法学者鈴木安蔵らに助言して憲法草案要綱作成を促すほか、GHQ指令で釈放された共産党政治犯の志賀義雄や徳田球一らから反占領軍情報を聞き出すなどした。
また、政財界・言論界から20万人以上を公職追放した民政局次長のケーディスの右腕として協力したほか、戦犯容疑者調査を担当し、近衛文麿と木戸幸一をA級戦犯に指名し、起訴するための「戦争責任に関する覚書」を提出した[3]。

連合国軍占領下の日本の「民主化計画」に携わるかたわら、学者としても、安藤昌益の思想の再評価につとめ、渡辺一夫・中野好夫・桑原武夫・加藤周一らと親密に交流した。
特に重要なのは、1946年にGHQが戦前の日本の政党の活動を禁止した中で日本共産党だけはノーマンの助言でこの禁止を受けなかった。
これが学生時代の左翼活動と相まってその後のソビエトスパイの容疑に大きく影響する。

実際には学生時代に共産主義者であった事実は確定しており、学者としても、進歩的・左寄りの論調を主張した事実はある

ノーマン・ファイル
GHQでマッカーサーの政治顧問付補佐官だった米国外交官、ジョン・エマーソン(英語版)がノーマンの共産主義者疑惑に関連して米上院国内治安小委員会で証言した記録が含まれており、その中で、GHQの対日工作として行なった「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)」(軍国主義者と国民を二分化することで日本国民に戦争に対する贖罪意識を植え付け、米国への戦争責任批判を回避するための戦略)は、中国・延安で中国共産党が野坂参三元共産党議長を通じて日本軍捕虜に行なった思想改造のための心理戦(洗脳)の手法を取り入れたと証言したことが明らかになった

日本占領政策に影響
カナダの外交官でGHQ(連合国軍総司令部)幹部だったハーバート・ノーマンが英ケンブリッジ大に留学していた1935年、英MI5(情報局保安部)がノーマンを共産主義者だと断定し、第二次大戦後の51年にカナダ政府に通報していたことが26日、英国立公文書館所蔵の秘密文書で明らかになった。
ノーマンは50年代にソ連のスパイ疑惑が持ち上がったが、MI5が既に戦前から共産主義者と断定していたことで、ノーマンが関わり、左翼的傾向が強かった初期のGHQの日本占領政策の再検証が求められそうだ。(編集委員 岡部伸)

GHQは労働組合の結成を奨励し、昭和20年12月に全日本教員組合が結成され、その後装いを新たにしながら、別途社会主義志向の教全連と1947年に合同し、教員50万人が所属する巨大組織として日教組が誕生します。

この誕生の支えたのはGHQによる教職追放で12万人もの教員が教壇を追われています。

GHQは教員組合にデモやストのやり方を教えます。それから文部省の命令一下、中央集権で動いていた戦前の教育システムを打破しなければならないと考え、各自治体に教育委員会をつくり文部省の権限を地方に分散させます。

ところがこの流れにマッカーサーは急ブレーキをかけます。昭和22年2月のゼネストを中止する命令を出します。

おそらくマッカーサーはこの頃にはGHQにピンカーズ(赤いやつ)が潜んでいることを知り、予想以上に日本に巨大な共産勢力が誕生することを恐れたのだと思います。
教員を含む公務員の争議権、団体交渉権を禁止します。
昭和25年には共産党、赤旗幹部41人を追放。教員5千人を追放します。
しかし、50万人のうちの5千人ですから、大した効果はありません。
既に教育を握った日教組ピンカーズ教員は日本教育破壊を進め、破壊の先にある革命を志向していったのです。

昭和28年には夏季手当て1ヶ月分の支給を求めて大臣室の廊下に座り込み、秘書室に押し入り、ステッカー2万枚を省内に運び込んで大臣室の床や壁、廊下に張り巡らし、大達大臣の私邸にまで押しかけます。
昭和33年に「道徳の時間」が特設されると反対運動を展開し、国家統制だと反発し、指導講習会が行われる御茶ノ水女子大学に集結したり、奈良では会場の門扉を破壊されるなど暴力的行為が繰り返されました。

<<フランクフルト学派が革命のために破壊すべきとするもの>>
キリスト教(日本の場合は神道)、教会、家族制度、父権、権威、性的節度、伝統、国家、愛国心、尊敬心、心

国旗国歌を敬わない。
自由や権利だけ教えて義務、責任、モラルを教えない。
道徳教育に反対し、「心のノート」を廃止。
過激な性教育。安倍内閣の「国を愛する心」や「日本の伝統尊重」を盛り込んだ教育基本法改正に強く反対。ゆとり教育の推進・・・

最近では「早寝・早起き・朝ご飯」をは憲法違反などと言っています。
「人の生活の仕方、生き方という、憲法の下でけっしてその価値の優劣を示してはいけないことがらに踏み込もうとする違憲のスローガンである」「少なくとも、夜更かしや朝食を食べないことが公共の福祉に反しないことは確かである」などと言っています。
このあたりはフランクフルト学派第二世代、憲法愛国主義、ハーバマスによるコミュニケーション論的理性という「強制なき合意」「支配なき融和」に影響を受けていると思います。

GHQのピンカーズ(赤いやつ)が日本破壊と革命を目的として誕生した教育破壊組織「日教組」を解体せねば日本に未来はありません。